ガチ恋拗らせ系ジャニオタになるまで③
FCに入会してそこまで経たないうちにツアーの発表があった。
2015年のWhiteだ。
友人たちと協力して地方とオーラス2公演分のチケットが取れた。
本当に嬉しくて、1公演でも入れたらそれでいいと思っていたのに2公演も入れるなんてどんな徳を積んだのかと思った。
これまで、ライブやイベントに参加した回数は数えられる程度で、ましてジャニーズのコンサートなんてもちろん行ったことがないので、準備を念入りにした。
髪型は?上の方で縛るのはよくないよね?とか、靴はスニーカーとかペタンコの靴じゃないとね?とかうちわにキラキラした用紙使うのダメなんだ!とかとか…そんな時間すらとても楽しかった。もちろんアルバムもずっと聞いてた。
準備はバッチリ。うちわも作れた。あとは明日を迎えるだけ。
…眠れない。
そうそう、私は遠足の前日ワクワクと起きれなかったらどうしようって不安で眠れなくなるタイプだった。
本当に明日ライブに行くんだ。
本当に会えるんだ。
本当に存在するんだ。
ずーっとそんなことを考えてた。
そんなこと考えてたら眠れないわ…
当日の席はスタンド前列、メインステージから1番離れている端っこだった。
結構遠いなぁ…が正直な感想だった。
それでも地方の会場がそんなに広くないので結構見えそうだし、ここに入れるだけでもいいね!なんて話しながら開演の時間を待った。
開演して、リード曲のイントロが流れて4人がステージに上がってくる。
ここで私の涙腺は崩壊。
本当にいる。存在するんだ。が主な理由だったと思う。
そのあと考えてわかったのは『本当にいるけど、勝手に身近に感じてたけど、とてもとても遠い人だった』ということ。
ラジオやテレビ、雑誌など発信する側は目にする人全てに向けているけど、見る側、受け取る側は1人なわけで…何というか…
まぁ簡単に言えば勝手に恋して勝手に失恋した状態だった。
この時この気持ちがガチ恋だと初めて気がつく。まぁ同担さんとはあまり仲良くできないと思っていた時点で気がつけとも思うけど。
箱推しだけど、自担はとんでもなく別格になっていることもこの時気がついた。
そういえばコンサート始まって増田さんしか目で追っていなかったなぁ〜って…
スタンドをトロッコで回ってくれるとき、端っこだったのが幸いして私の目の前には増田さんがいた。視界には他の人もいない。完全にマンツーマン(自分の中では)
隣にいた友人曰く『慄いてたね』
恐がっていたとかではないが、単純に手なんか振れないし、伸ばせない。胸の前でうちわを握りしめるしかできなかった。
それでもとてもやさしい笑顔がそこにはあって、多分、きっと目が合った。笑ってくれたんだ。
さっきまで遠い存在だと思ってしまっていた彼にまたそこで恋に落ち、遠くに離れて行く姿に胸が苦しくなるという、なんとも無限ループ。
初めてのコンサートが終わった私は、帰りの車の中でずっと泣いていた。
一緒に行った友人に運転をほぼお願いしてしまうという迷惑をかけた。本当にごめん。そしてその後も何度か同じことになる。本当にごめんなさい。ありがとう。
その後は情緒不安定すぎて大変。
今は流石にないけど、その時は仕事辞めて上京しようかとか本気で考えていたぐらい訳がわからない思考になってた。完全に危ない人。
あの時、理性がちゃんとストップをかけてくれたからとんでもなく道を踏み外さずに、人間として生きていけてるんだと思っている。
本当にありがとう理性。
その後、QUARTETTO、NEVERLAND、EPCOTIAと毎年ありがたいことにツアーに参加できている。
その度に、失恋してまた恋に落ちてを繰り返し拗らせ続け、今世で徳を積みまくって再来世ぐらいには自担の幼なじみ親友ポジション(同性)になりたいと思うぐらいにはヤバイ思考を持つジャニオタになった。
こうやって書くと本当にヤバイな……
とりあえず本当の目標は『自担の幸せを心から喜べる普通の良いファンになりたい。』です。
これも充分ヤバイのは自覚してます。ごめんなさい。
いつも沢山の幸せを、笑顔をくれる存在だから、彼が、彼らが誰よりも幸せになってくれることを本当に願っている。
…ただもう少し片思いさせてください。すみません。