ガチ恋拗らせ系ジャニオタになるまで②
美恋魂を見てからしばらくは、NEWSがちょっと気になる事はあっても、まぁ平穏というか、そこまで変化があった訳でもなく…な私と打って変わって、鍋パーティーの日にDVDを持ってきた友人と、その場に居たもう1人は確実にNEWSの沼に足を踏み入れ始めていた。
私自身は、決定打があったわけではなく、前よりは気になる存在ではあるけど…まだ好きとかそういうのじゃないし…みたいななんとも煮え切らない女状態だったので、その様子を少し離れて見ていた。
(今思うと、この時既に私も片足突っ込んでいたけど。)
それでもふとした時に思い出す映像があった。
エンドレスサマーからshareに行くまでの映像。
日が沈んで暗くなった空間に白いペンライトがキラキラゆらゆら揺れていて、とてもキレイ。あとあの青い衣装がすごい好き。今でもすごい好き。また着てほしい…
shareのソロパートで“抱きしめたいなんていって〜”と歌った後それまでの笑顔が一瞬で涙に変わった増田貴久というその人。
ええそうです。鉄壁の要塞アイドルことまっすーですね。私をここまでの沼に叩き落とした人です。
高校の時のバイト先でこれでもかってぐらいかかっていたミソスープとそれを歌ってるのがテゴマス。WaTとは違うの?ぐらい本当に両者に失礼な認識しかしてなかったし、なんなら顔もよくわかっていなかった。小池徹平は好きだったけど。
そんなテゴマスのマスの方、NEWSのイケメン担当、ザ・アイドル増田貴久さん。
じわじわと彼の魅力に侵食されている事に気がつかないのは本人ばかり状態。
確実に落とされたと気がついたのは幸福魂のソロ曲“Remedy”
またまた、友人から誘われて見た幸福魂。
いやいや、美恋のソロでも少し思ったけど、振り幅すごくない?ニコニコかわいい顔して笑ってると思ったらゴリッゴリのダンスで色気出してくるわ、またフワフワ笑ってみるわ…ってかいい声!意外と低い!歌が上手い!いろいろ忙しい!こっちは高低差に耳がキーーンってなるし!
耳がキーーンってなったまま気がついたら買っていた美恋魂と幸福魂(通常盤)
そこからは坂道を転がるように雑誌やCD、写真、それまでのDVDなどまぁ買いあさった。上記の友人たちと郵便局に行ってFCに入会した。人生で初めてFCというものに入った。
思い返すと多分、shareで急に歌えなくなるぐらい泣いてしまった彼の姿に持っていかれていた。うん。
その時shareがどんな曲なのか全く知らなかったけれど、それでもあの姿が忘れられなかった。
shareの大サビ前、加藤さんが増田さんに笑いかけるところが抜かれてるんですよ。そのすぐ後に増田さんが少し照れたように、頷くところがすごい好きで、あの映像だけでご飯5杯はいけるってぐらい好きなんですけど、文才と語彙力が無さすぎでいつも全く伝わらないのがもどかしい。けど大好き。そして最後4人で肩を組んで、声を掛け合いながらお辞儀するところが大好き。
どんな経験をして、どんな思いを抱えてこれまで歩いてきたのか全くわからない。
そんな私だけど、この人達のこれから歩く先を見たいと思った。
この時はまだ今より箱推しのファンだった自覚がある。
今だってみんな大好きだし幸せになってほしいって思うけど…ちょっと…増田さんが好きすぎて……拗らせてるので…
ガチ恋拗らせ系ジャニオタになるまで①
私が特に興味もなかったジャニーズ、NEWSの沼にどっぷり落ちた経緯をまとめておく。
長いので分割。実際の時間経過的には半年…ぐらい?そんなになかったかもしれない。
もともとはマンガ、アニメ、声優など所謂2次元に生息していた。(声優さんを2次元にまとめていいのかはわからないけど)
マンガやアニメなどの最終回では『置いていかないで…どうして私はそちら側に行けないんだ…』と落ち込んだり、大好きな声優さんが結婚してるなんて噂があった日には『聞きたくない〜』と泣いたりなかなか痛いタイプのオタクではあったが…まぁ…若さゆえの暴走と思っていた。
それでも、ハマりやすく冷めやすい性格の典型で、2〜3年興味が持てばかなり良い方ではあった。
このまま、ゆる〜くぬる〜くオタクをしながら、いつの日かオタクを卒業する日も来るだろう、なんなら近い未来にはオタクを卒業するかもとすら思っていたギリギリ20代前半のある日、運命の出会いを果たす。
大学の友人たちと鍋パーティなんてものをしながらDVD鑑賞会をしていた。
そのうち1人の友人が『買ったは良いけど1人で見るのはこわいから一緒に見てほしい』と言って出してきたのが“美恋魂”だった。
NEWSが4人になって初めてのライブツアーであり、その初日の様子を映像化したもの。それが美恋魂。
私が高校生の頃NEWSがデビューして『人数多いなぁ〜山下くんがいるグループなんだぁ〜』…正直このぐらいの印象しかないグループだった。元々ジャニーズというものを通らずに生きてきた身としては山Pを知っているだけマシな方だと思う。…そうでもないかな……
上記の友人がカラオケでチャンカパーナを歌った時に初めて、NEWSがなんやかんやあって4人になっていることを知った。
その時は『山Pがメインだと思ってたけど、抜けちゃったんだ〜』ぐらいの感想しかなかったしその後も特段、気にすることもなかった。(ちなみにこの友人も特別NEWSが好きだった訳ではなく、面白い曲あるんだよ!と言って歌い出した。それぐらい衝撃があったチャンカパーナ。今では立派なシゲ担です。)
なので本当に軽い気持ちで見始めた美恋魂。
『あ、この曲NEWSだったんだ!』『これ一時期よく聞いたね〜』『意外と知ってる曲多い〜』なんてワチャワチャ話しながら、時間は過ぎていく。結構楽しいじゃんジャニーズのライブなんてことも思っていた。
そしてついにラストの挨拶まできた。
涙ながらに、どんな気持ちでこの初日を迎えたのか話すメンバーと、タオルで涙を拭きながら聞くファン。
その後に歌う“フルスイング”と今まで絶対に泣かなかった手越祐也の涙。
いやぁ〜弱い。こういうのに私は心底弱い。
この場にいる人達がどんな経緯で、どんな思いでこの日までを過ごしてきたのか、想像したってわかることはできない。
でもみんな心からこの日を待っていたというのはしっかりと伝わってくる。
そんなの、こっちまで泣きそうになるのは仕方なくないですか??
ギリギリまで我慢してトイレに立ちましたよ。トイレットペーパーで涙拭きましたよ。ちょっと硬かった。
“ドラマ性”というものに弱いのはオタクの性か…
この日から緩やかにしかし確実にNEWS沼に転がり落ちていくのである。